転職して新たな環境に飛び込む

プログラマーはクリエイティブな仕事だが、一方で得てして単純作業中心なブラック労働になりがちである。
「IT土方」という言葉は、業界の底辺を支えるプログラマーが、いかに地位の低い存在として認識されているかを象徴していると言える。

プログラマーがキャリアアップを考える際に重要なことは、目の前の仕事を全力で取り組み、それにより社内での評価を上げることのように思われがちだ。
しかし、転職により全く新しい環境に身を置くことが、プログラマーとしての効果的なキャリアアップ法であると言える。

一つの組織に長くいるメリットは、腰を据えて特定の技術を習得できる点にある。
しかし、新しい技術や開発プロセスを習得する機会に恵まれない場合も多い。
技術の移り変わりが激しい業界においては、常に新しい環境に身を置くことが重要だ。
例えば1950年代に登場したCOBOLというプログラミング言語は汎用機の開発言語として一世を風靡したが、今ではJavaにとって替わられようとしていることは周知の事実である。
COBOLの技術に固執して技術の移転が遅れてしまったプログラマーは、かなりの苦戦を強いられたと言われている。

常日頃から新しい技術の動向に注視することはもちろんだが、転職によって自分自身を半ば強制的に新しい環境に置いてみることこそが最も手っ取り早く、そして確かなキャリアアップを図る方法だ。

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